聞き慣れない言葉ばかりの専門用語。建築の専門用語もそんな言葉ばかり。
よく質問に挙がる用語を下記に解説いたします。
- EP
合成樹脂エマルジョン ペイント(emulsion paint)の略です。
コンクリートやモルタル面に塗るのに適した塗装です。よく内装の塗装に使用します。
引火性の低い溶剤を使用しているので、燃えにくく、シンナー臭もしません。
- S造
鉄骨造のことで、SはSteelの略です。
一般的には、柱と梁でフレームを組むことに構造を形成します。大きな間口(スパン)を確保することができ、工期も短くできるので、店舗などに多く使用される構造です。
- RC造
鉄筋コンクリート造のことで、reinforced concrete(被覆されたコンクリート)の略です。
引っ張り力に強い鉄筋と圧縮力に強いコンクリートを組み合わせることより、強い構造体を実現しています。
世界的に有名な建築家の安藤忠雄氏が一般に広めたと言っても過言ではないと思います。
- アプローチ
建物へ入るための手前の通路のことです。
敷地の外から建物へ導く空間なので、アプローチを雰囲気よく構成すると建物がグッと引き立ちます。
- アトリウム
語源としては、ローマ時代の採光用の天窓をもつ中庭のことです。
今は、最上部をガラス張りにした大きな吹き抜け(ホール)のことが一般的な解釈となっていると思います。
- アーキテクト
建築家の英語表記Architect(アーキテクト)のことです。
- コンクリート住宅・RC住宅
鉄筋コンクリート造を採用した住宅のこと。
詳しくは、「RC造」を参照してください。
- コートハウス
建物、外壁、塀などで囲まれた中庭のある住宅のことです。
中庭を建物中心に設け、そこから採光をすることにより、どの部屋も明るくすることができます。
また、外に閉じ、内に開くという意味からプライバシーが確保でき、住宅が密集するエリアでよく採用されます。
- 外構
一般的には、敷地内の建物以外の部分で、「門扉」「デッキ」「アプローチ」「植栽」等があります。
最近は、エクステリアと表記することもあります。
因みに「外構」という言葉は、よく看板でみかけますがパソコンの変換では絶対出ません。
- 建ぺい率
土地購入にあたっては、「容積率」と並んで出会う用語です。
敷地面積に対して建てることのできる建築面積の制限を決める数字の事です。
例えば、建ぺい率:60%の場合、敷地面積が100㎡であれば、建築面積の上限は60㎡ということになります。
因みに、「建ぺい率」は「建蔽率」と全部漢字で表記される場合もありますが、「建ぺい率」が一般的かと思います。
- 外断熱工法
従来の断熱材を躯体内に充填する工法(内断熱工法)とは違い、躯体外側に断熱材を配置・貼り付け等で固定する工法。
メリットとしては、内断熱工法の場合に発生する熱橋(断熱材が充填されていない部分の外と内との熱の伝達)がなく、躯体内の結露が防げるので、カビ等の発生がない点です。
デメリットとしては、従来より建物外壁面が外に膨れるので検討を要する点や、工事費への影響だと思います。
最近は、内断熱工法も躯体内結露を防ぐために、内側にフィルム等を貼る方法を採用することが多くなっています。
- スウェーデン式サウンディング
地盤調査の種類のひとつ。
先端にスクリューのついた載荷器具に、5~100㎏の荷重を載せたときの沈下や100㎏の荷重を載せ、1m沈下するまでの回転数から地盤の強度を測る。
コストもそれ程かからず(50,000円以内)、木造住宅を建てる場合によく利用されます。
- スキップフロア
床面を半階ずつずらして配置することです。
1階→1.5階→2階→2.5階のような感じになり、一体空間として利用すると空間が広く感じられます。しかし、仕切れるようしておかないと暖房・冷房効率はあまりよくないです。
傾斜地に建てる場合や、ガレージを設ける場合に採用すると無駄のない計画が出来ると思います。
- 地盤改良
軟弱地盤の土質を改良することです。地盤調査の結果により改良方法を検討することになり、方法としては「締め固め」「脱水」「固結」等があります。
- 鉄骨住宅
鉄骨造を採用した住宅のこと。
鋼材の厚さが6ミリ以下を「軽量鉄骨」といい、6ミリ以上のものは「重量鉄骨」といい、一般的な住宅では軽量鉄骨が使用されますが、間口が大きい場合や平面計画によっては重量鉄骨が使用されます。
鉄骨造については、「S造」を参照ください。
- バリアフリー住宅
「バリアフリー」障害者を含む高齢者等の生活上支障となる物理的な障害を取り除いた住宅のこと。
一般的には、スロープを設置し段差解消をしたり、廊下幅を広くして車椅子をしやすくしたり、水廻り(トイレ、浴室、洗面、キッチン等)を広く設け、活動や介護をしやすくしたり・・・と色々方法があります。
この物理的な障害を取り除くことにより、住む人みんなの精神的な障害や苦痛を取り除くことが1番の目的かと思います。
- ピロティ
建物の1階部分を壁で囲わずに、外部空間として利用すること。
ガレージや通路としてされることが多いのですが、木造に採用する際は耐震性能上、壁が重要な役割を果たすため、一部の特殊な木造以外では入念な構造検討が必要となります。
- ボーリング
地盤調査の種類のひとつ。
掘削用機械を用いて地中深く穴を掘り、土質の実物をサンプリングして地盤の耐力を調査します。
地盤調査の中では最も精度が出ますが、費用がかかる為、木造の建物でこの調査方法が利用されるのはまれかと思います。
- 木造住宅
建築の構造の一つで、木材を用いるものは「木構造」といい、木質材料である集成材等を用いるものは「木質構造」といわれ、この2つの構法のいずれか採用した住宅のことです。
更に細分化すると、構造形式としては、「伝統構法」「木造軸組構法」「木造枠組構法(ツーバイフォー)」「丸太組構法」「木質ラーメン構法」があります。
住宅に使用されるものとしては、圧倒的なシェアを占めています。- メゾネット
複数の階で、1住戸を形成すること。
メリットとしては、空間構成が立体的になり、パブリックとプライベートの空間を分けやすい点が挙げられます。
デメリットとしては、階段がありますので、同じ延べ床面積の住戸に比べ狭く感じ易くなります。
- 容積率
土地購入にあたっては、「建ぺい率」と並んで出会う用語です。
敷地面積に対して建てることのできる延べ床面積の制限を決める数字の事です。
例えば、容積率:200%の場合、敷地面積が100㎡であれば、述べ床面積の上限は200㎡ということになります。
- 用途地域
土地の利用計画をする為に、分けられた地域です。大きくは「住居系」「商業系」「工場系」があり、全部で12地域に分けられています。
それぞれの地域に見合った建物を建てる事により、その地域の環境を形成していきます。
例えとしては、「住居系」は良好な住居環境になるようになっていますので、ここに工場を建てようとするとNGになります。
- ラーメン構造
柱・梁が剛(固く)接合され、フレーム(枠組み)を構成して、一体となっている構造のこと。
「ラーメン」という言葉のインパクトが強いですが、ドイツ語のRahmenが語源です。

