準防火地域内の木造2階建て。 -ユキイロノイエ-
現場にこんな物が置いてありました。

「防火ダンパー」(別にFUKUVIの営業ではありません。)
「ユキイロノイエ」は準防火地域に建つ木造2階建ての住宅になります。
"準"とは付きますが、防火地域に類する地域に建つ建物で、地域指定の無い場所に建つ建物とは仕様が異なってきます。
細かい話はGoogle先生にお任せして、ざっくりとした話でいいますと・・・
隣地の境界や接道する道路の中心線から、定められた距離の範囲内については、燃えにくくするという事です。
すると、外壁や軒天や開口部(建具等)が燃えにくい仕様の物にしなければいけない訳です。
(因みに、木造3階建てにしようとすると、より厳しい基準になります。)
そうすると、上記の開口部について、換気扇のフードや給気口も例えばお隣が家事で出火した場合、こちらに火が入ってこないようにしないとアッという間に燃えてしまう訳です。
それで、空気の出入りする部分に最初の写真の物を設置します。
それがこれです。

くちばしみたいになった所に、キラっと光るモノがつまむように付いています。
よく見ると・・・

「UK 72℃」
UKがイギリスで無いことは分かるのですが、何の略記かは分かりません。
これが72℃以上の温度に晒されると、溶けてくちばしみたいな部分が開いて開口を塞いでくれます。
防火地域内に建つということは、少しの事でも変わってくる事があります。
こういう事を積み重ねてくると、見た目は全く同じなのに、建つ地域によって同じ工事費では建たないというのは不思議でも何でもありません。