久しぶりの「ケンチク探訪」になります。
金沢への日帰りツアーを行い、その内の今回は「鈴木大拙館」です。
場所は、21世紀美術館のすぐそばです。
見るからにシャープと言いますか、緊張感が漂います。
設計は、愛知県であれば豊田市美術館設計の谷口吉生氏。
直線を綺麗にまとめるという印象があり、僕はとても好きな建築家です。
因みに、感銘にもなっている鈴木大拙氏は、金沢が生んだ世界的な仏教哲学者の足跡を展示する施設です。
このような内部回廊と展示空間を抜けると・・・
メインとなる"思索空間"がそびえ立つ水盤(水鏡の庭)にでます。
外部回廊を通って、思索空間へ入っていくのですが、動線計画がドラマチックで良かったです。
施設規模はそれ程大きい訳ではありませんが、どこを撮っても絵になる空間が目白押しという印象。
ついついこういったディテールに目がいってしまいます・・・
なんと!石に建具のレール溝が・・・高そう。
こういったさりげなく見えるようにしているのは参考になるかも・・・。
他にも、石やタイルなどの材料の割付がとてもクレバーな感じで収まっています。
何処を見ても、ディテールが考え尽くされていて、そのひとつひとつの積み重ねが、そこに居る人を濃密な空間で包み込むようなとても素晴らしいケンチクでした。