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住宅版エコポイント延長について


先週の7月30日のことですが、国土交通省から住宅版エコポイントの期間を、来年度まで延長すると発表されました。

率直な感想としては、「やはり、そうなりましたね。」という感じです。自動車産業でエコカー助成、家電産業でエコポイントが長い期間続いてましたので、住宅産業においても住宅版エコポイントはもう少し長くなりそうかなぁ・・・と思っていました。

それに、注文住宅に関しては特になんですが、「建てよう。」「建てたい。」と思い立ってから、実際に現場が動くまでの時間が長いので、住宅版エコポイントが短期間に実施された場合、その恩恵を受けられるのは"たまたまタイミングが合った。"という感じになってしまいます。(「高蔵寺の家」はまさしく"タイミング"が合いました。)

ちなみに、「住宅版エコポイント」とは、国が定める省エネ基準を満たした住宅に最大で30万ポイントがもらえる制度で、ポイントはカタログに載っている商品と交換したり、改修に関しては工事費に直接充てたり出来ます。

この国が定める省エネ基準とは、(1)省エネ法のトップランナー基準相当の住宅 (2)省エネ基準(平成11年基準)を満たす木造住宅 のどちらかを満たせばOKです。

(1)省エネ法の・・・住宅 は、純粋に住宅エコポイントのみを受けたいという場合に、適用するのが良いという認識で、(2)省エネ基準・・・木造住宅 は、長期優良住宅を申請した場合、もれなくもらえるという認識です。

ここで、「長期優良住宅」について、大きくおさらいをします。

長期優良住宅普及促進事業とは、二百年住宅の普及を目的として、一定の要件を満たした住宅に対して、優遇措置受けられる事業です。 平成21年6月に施行されましたが、今年に入ってから申請数が急激に増加しています。特に、愛知県は全国申請数の1割程度を占めており、群を抜いているそうです。 その理由は、上記の住宅エコポイント制度と国の優遇政策「フラット35S」の金利引き下げ制度。 フラット35は、民間金融機関と住宅金融機関支援機構の提携による、長期固定金利住宅ローンですが、長期優良住宅であれば「フラット35S(20年金利引き下げタイプ)」に申し込むことができます。 例えば3千万円を35年ローンで借入れた場合、通常のフラット35に比べて約383万円もお得になります。 さらに、税の優遇措置も受けられます。 長期優良住宅は、国土交通省の試算によれば、一般住宅に比べて建築コストが2割ほどアップするとのこと。 これに関しては、岩田建築アトリエでは専用ソフトを導入して、オーバースペックにならないように設計をして、コストアップを最小限に抑えることが可能です。

さらにさらに、建てる建設業者により今年度中に限られていますが、「木のいえ整備促進事業」を利用すれば、最大で100万円の助成金を受けることができます。(昨年度から実施されていますが、来年度も実施されるかどうかは現時点では不明です。) つまり、通常より性能を少し上げて認定をとれば、所得税・登記免許税・不動産取得税・固定資産税などの優遇措置も受けられ、大変お得です。 さらに、長期にわたって使用できる頑丈な躯体を造るため、劣化対策や耐震性能が高く、長期的に価値を持ち続けることができるんです。

以上、大変長い文章になってしまいましたが、ここ最近は不況なんですが、贈与税の優遇なども含め住宅を建てやすい状況でもあると思います。

この機会に、時期を検討して早めることがお得になることもあると思います。

もしお困りの事がありましたら、お気軽にご相談ください。


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