先回のセラミックパークMINOに続き、お盆休みに「佐川美術館」へ行ってきました。
滋賀県の琵琶湖の近くに建つこの美術館は名前の通り、佐川急便が設立母体となっております。(館内を見回しても、どこにも佐川急便のマーク等は無かったです。)
設計は、竹中工務店です。

切妻の2棟と右奥に見える、樂吉左衞門の茶室から構成されています。

切妻がとても印象的に感じられるのは、ディテールがかなり突き詰められており、余計なモノが見えないからだと思います。
見えない所に全力投球的な感じが素晴らしかったです。


軒アンド軒。
コンクリートや鉄で構成されていても、やはり軒が深いというのは、日本的。

2棟の切妻の建物を2本渡り廊下でつないで、その間は水を張った水盤となっていました。
セラミックパークMINOでもここでも、水が効果的に・・・というよりは、水があるだけで建物の印象は良くなりますね。
住宅でも水を張ると、きっとそうなるとは思いますが、循環システム等の費用や管理が大変なのでなかなか・・・。

こちらは「樂吉左衞門」の茶室。
ここは別料金・時間制の特別展示。
見られないことも無かったのですが、未就学児は入れないとのことで、折角なら息子も含め家族で実体験して何かを感じ取る事がしたかったので、もう少し成長するまで待つことにしました。
ということで、また来ます。
茶室は入れませんでしたが、展示スペースのホールは・・・

何とも静謐な空間が・・・
ここは水盤の下に位置して、コンクリートの打放し面に上からの光が降り注いでいます。

こんな感じです。
しかも、このトップライトの上部にも水が張ってあるので、光がユラユラ揺れて、思わず息を呑むような空間でした。
いやぁ良かったです。