長崎スナップ-5
先回に続き単独紹介です。
「日本二十六聖人記念館」(設計:今井兼次)
時間を遡ること1597年に秀吉の命令により処刑された26人のキリシタンを殉教者として伝える記念館と教会による複合ケンチクです。
ただ、初見はご覧の通りですが、かなりのガ●ディのオマージュでは?というのが正直な感想でした。
実際、設計者の今井兼次氏はガウディの研究者でもあり、その影響をかなり濃いようです。
とはいうものの、やはり後世に残るケンチクというのは違います。
設計に対する情熱がほとばしるようなケンチクです。
現在では、これほど手間を掛けられる事はなかなかに難しいなぁ・・・と羨ましくもあり、
装飾的なディテールを施しつつも、食傷気味にはならない後味すっきり感。
なんともバランス感覚に優れた設計だと思います。
こういった所々に散りばめられた遊び心的なモノにも惹かれます。