熊本県立美術館。
今回の旅ブログも今回でフィナーレです。
最後はケンチク探訪です。
そのケンチクは「熊本県立美術館」 設計:前川國男 です。
家族には事前には伝えていませんでしたが、私にとっては今回の旅の一番の目的地と言っても過言ではありません。
(事前に伝えると、色々と調整が大変になります。汗)
熊本城郭の端の森の中に佇むような感じで、外観は控えめです。
タイルの外壁なのですが、目地にモルタルが見えません。
タイル自体が目地のような耳が付いたタイルで、コンクリートと一緒に打ち込む「打ち込みタイル」という手法も、より見た目に落ち着きを与えているように思います。
中に入った瞬間「来て良かった。」と思えます。
色的にもそうですが、今時ではない重厚感が身体にフィットするような感覚がします。
また、屋根を大きく取る為に格子状のワッフルスラブにし、その構造をそのまま意匠に見せる。
凄く神経を使うとは思いますが、それを難なくそしてピシッと収める・・・流石巨匠です。
ひとつひとつの素材感も良いですが、その組み合わせが「これじゃないと。」というのが、言葉的な説明ではなく、感覚で判るような気がします。
何を書いているのか、よく判らない文章になっています。
何と言いますか、緊張感があるのですが非常に落ち着く雰囲気という感じです。
私の拙い文章では伝わりませんので、あとは写真をどうぞ。
近く改修予定で、原型を留めるのも期間が限られるとの事。
その前に見られることが出来て良かったです。